新潟産業人クラブは12月13日、新潟市中央区にある老舗料亭「行形亭(いきなりや)」で忘年会を開催した。会員・参与、入会希望者の25人が集まり、2022年の近況や23年の抱負などを語り合った。歓談中は古町芸妓(ふるまちげいぎ)の踊りや、お座敷遊びも楽しんだ。
忘年会は12月例会として行う恒例行事。席順を決めるいつものくじ引きを忘れた事務局の失態により、混乱の中で幕開けした。この一年で「つながる ひろがる」を実践した会員方なら、親睦をもっと深めたい人の隣に進んで座るだろうと考えていたが甘かったようだ。
だが、始まってみればさすがに伝統ある会だけあって、井浦康晴顧問(=マックス開発〈新潟市中央区〉相談役)のこなれた司会で進行。冒頭で長谷川直哉会長(=マルト長谷川工作所〈三条市〉社長)が「今後は新事業として『小グループ研究会』を乱発する。皆さんも企画してほしいし、楽しいサードプレイスでありたい」とあいさつ。佐藤功サトウ食品相談役会長が「もうすぐ85歳の私が一番長老ですから」と言いながら、なんだかめでたい雰囲気で乾杯した。
歓談を盛り上げたのは柳都振興(新潟市中央区)所属の古町芸妓の皆さん。お酌や踊りで会員たちの目を楽しませてくれた。極め付きはお座敷遊び「樽拳(たるけん)」。おはやしに合わせて小づちでたるを叩きながら、ジャンケンで負けた方が1回転。連続で2回転した方が日本酒をグイっといく余興だ。
本来は芸妓とやるものだが「なんだか戦いたい気分」と熱くなった小松悠有子副会長(=ジーベック国際特許事務所〈東京都千代田区〉弁理士)が、星野里美会計監査(=富士印刷〈三条市〉社長)に挑む場面もあった。最年少の古町芸妓だった梨江さんと対戦したJPC(長岡市)の吉原誠社長は「こりゃ楽しい」と、ご満悦の様子だった。
最後は久々の参加となったマルソー(三条市)の渡辺雅之社長が中締めに立ち、「M&A(合併・買収)をやり過ぎて今年は株主総会を13回やるくらい忙しかったが、来年はもう少しこの会に出るようにしたい」と宣言。井浦顧問の指名に恐縮しつつも、にぎやかに三本締めで締めくくった。