新潟産業人クラブは11月16日、ホテル日航新潟(新潟市中央区)で11月例会を開催した。ボイストレーナーの秋竹朋子氏(写真)を講師に招き、オンラインでも聞き返されないビジネス向けの発声法を学んだ。会員20人が実際に声を出すなどして練習した。
秋竹氏は大都会・東京の風を感じさせる鮮やかな緑色のドレスで登壇。「息の安定は声の安定。語尾が小さいと聞き取れなくなり、逆に大きいと荒っぽい印象になってしまう」と指摘した。
商談などで聞き返される人の多くが胸で息を吐くように発声しているという。秋竹氏は腹の底から声を出す方法を実践してみせ、集まった会員に直接指南した。中でも言葉の先頭の音に力を込める技法はカラオケでも有効といい、その後の懇親会でさっそく試す会員が多くいた。
通常の例会とは違い体を使ったため、会場では上着を脱ぐ会員が続出。熱意のあまり腰を痛めた会員もいた。棚橋章北越メタル社長は「人前で話す機会は多いが、目からうろこの情報がたくさんあった。非常に参考になった」と絶賛していた。
懇親会の中締めは、フチオカ(新潟県見附市)の渕岡茂社長が担当。秋竹氏の著書やDVDなどの教材を念頭に「ビデオ、いや、デーブイデーでもしっかり勉強したい」と、言葉のひとつひとつを丁寧に発音し、会場を沸かせた。